墓地と霊園
墓地の種類と基本的な質問
公営霊園について
民間霊園について
公営以外の霊園は全て“民間霊園”にあたりますが、その中でも「宗旨宗派不問」を前提に「公園墓地」「自由墓地」と謳っているものがこれにあたります。ただし実際には経営主体が宗教法人であるが大多数で、霊園によっては稀に『祭祀は●●寺に限定』と言う場合もありますので必ずご確認ください。
そういった例外は除外し、最大の特徴はやはり『宗旨宗派不問である』ところにあります。年忌法要や年間の宗教行事も個々の施主に任せられており、墓石の仕様についても宗教的な制限は基本的にありません。また基本的に管理料以外の経費が掛からず、寄付やお布施といった部分も霊園としての縛りは基本的にありません。
ただし自由度が大きい反面、祭祀(法要時の寺院の手配や依頼)や維持管理(長期放置の場合、無縁墓地として処理される場合がある)について施主の負担が大きくなりますのでご注意ください。
寺院墓地について
これはその「仏の状況」「お寺さんの考え」によって大きく異なります。
A.改葬で移してくる古い仏
お墓の集約や移動でもってくる仏です。親御さんだったり、ご先祖・ご親戚だったりするわけですが、この場合はあまり問題になりません。
B.よそのお寺で通夜葬儀を行い、戒名を授けて貰った新仏
この場合が問題です。新仏を寺院墓地に納める以上、一般的にはその寺院で祭祀(法要)を行うことが前提です。それを行わずに持ち込もうとするのですから、ある種の約束違反になります。また宗教的にも「戒名を授けて貰う=その寺の仏弟子となる」ということなのでお寺としては容認しにくい状況になる訳です。とは言え、お寺としても今後のお付き合いもあるわけですので、施主様から経緯を説明し、お詫びしたうえでご相談ください。